UACJ金属加工の納骨壇

納骨壇とは

  • 納骨壇とは

納骨壇は「お墓」、納骨堂は「建物」

よく似ている二つの名前ですが、それぞれ役割が異なります。

図解:納骨壇は「お墓」、納骨堂は「建物」

平たく言えば、室内にあるお墓自体が「納骨壇」、その建物全体が「納骨堂」となります。

納骨堂と法律

納骨堂は「墓地、埋葬等に関する法律」(以下墓埋法)で都道府県知事もしくは
市町村町に許可を得て経営することできると定義されています。
なおこの法律(条例)では届け出の義務や制約事項が記載されております。

納骨堂の建立について

納骨堂の歴史

近年、納骨堂の増加で納骨壇の認知度が上がってきましたが、
納骨堂・納骨壇の様な室内慰霊施設は古くから存在します。

納骨堂の歴史

ウズベキスタンのネクロポリス

世界各地で古代から「ネクロポロス」「廟」「地下聖堂」等、死者や遺骨を祀る施設が見られます。
仏教・神道・キリスト教・道教・イスラム教など、多くの宗教にこれらの施設があり、故人を偲ぶ場所として使われています。

納骨堂の歴史

日本でも歴史は古く「霊廟」と呼ばれる施設があったと記録されています。
ただ仏壇型や多段型式など現在に近い形の納骨壇は昭和30年代から登場します。京都の寺院で量産性の高いアルミニウム材を主構造とした仏壇式納骨壇を備えた大規模納骨堂の造営がはじまり、その後各地に伝播していきました。
当社はそのご寺院さまの仕事に携わることで、納骨壇専用の生産設備体制を確立。現在もアルミ製納骨壇のパイオニアとして全国の施設に納品しています。
2000年代以降は大規模な自動搬送式の納骨壇が都心部に登場しました。
公共交通、新聞やTVの広告で「納骨壇」の存在が皆様に認知されたといえます。

納骨壇の地域性

納骨壇の地域性

納骨壇は、その地域により特色が出る設備です。
お預かりする骨壺のサイズは東日本と西日本で相違があるため、収骨する納骨壇のサイズも変える必要があるのです。
そんな地域性のある納骨壇に対応するため、当社は営業拠点を全国5カ所に構える事で、みなさまの様々なご要望にお応えしています。

変わり行く「お墓」の姿

選択肢の多様化

近年はお墓への考え方の変化により「先祖代々の墓」の継承から、家族・個人の嗜好にあった埋葬方法・設備が登場しています。一般的な屋外墓地以外に、室内納骨壇・自動搬送式納骨壇・樹木葬型墓地・合葬式墓地・散骨等など、選択肢は様々です。

墓じまいの増加

ニュースでは、『少子高齢化によってお墓の担い手が居ない』『地方から都市への移住などによって霊園・墓地までが遠い』『お墓の清掃など維持管理が大変』などの理由で、「墓じまい」が増加傾向と取り上げられています。

墓地の購入

近年のお墓の選択肢として、自宅からのアクセスの良さ・価格・墓苑の雰囲気・管理状況・ペットと入りたいなど、お墓に対する要望が多様化しています。

納骨壇の特長

全天候型

  • 屋内に設置なので悪天候でもお参りが出来る
  • 清掃や草抜きが不要で清潔感が高い

経済的

  • 墓石の建立にくらべて経済的負担が少ない

選択肢の多さ

  • 仏壇式・多段型・棚式など納骨堂内にバリエーションを持つことで、予算に合わせた納骨壇を選択できる

アクセスの良さ

  • ご寺院様であれば古くから市街地にある場合が多く、郊外にある大規模な霊園と比べて交通アクセスが良い

永代供養

  • 永代供養とは遺族に代わり、ご遺骨を霊園や寺院で管理・供養する事
  • 納骨堂の場合、永代供養が選べるご寺院様が多くあり、特にご寺院様による読経で故人を敬うことは、霊園では難しい

納骨壇の種類

仏壇型
仏壇型

仏壇型とは文字通り納骨壇にお厨子を設けたタイプです。
厨子部には位牌・お写真、仏具、供物などをお供え出来ます。

ロッカー型
ロッカー型

1列を複数の家(個人)に区切り使用するタイプです。
スペースに限りがあるので仏具やお供えはできないことがあります。骨壺のサイズや収骨数にあわせて納骨壇のサイズや段数を決め、家族用・夫婦用・個人用など複数のタイプを導入されるご寺院様もあります。

自動搬送型

参拝スペースと納骨スペースが完全に分かれており、通常、お骨箱(壺)はバックヤードの収蔵スペースに保管されています。参拝ブース内でカードをかざしたり、暗証番号を入力すると自動制御でお骨箱(壺)が運ばれてきます。
大都市を中心にこの10年で急増したタイプの新しい納骨壇です。

棚型

主に自治体の合葬墓内に採用されています。簡易の棚にお骨箱(壺)を収納し保管。
参拝者は納骨室内には入れず、間接的に参拝する形式を取ることが多いです。

UACJ金属加工の納骨壇の強み

納骨壇の素材はアルミニウム・石・木・鉄・ステンレスと多岐に渡り採用されています。
それぞれに一長一短がありますが、アルミニウムが優れているところをご紹介しましょう。

不燃材

市区町村の条例によっては納骨堂内部設備は不燃材を用いる事との項目があります。
アルミニウムなどの金属は不燃材で納骨壇に適した素材です。

高い耐久性

アルミニウムは金属の中でも地球上に一番多く存在しております。
古くから鍋・ヤカンやサッシ、近年は自動車にも多く採用される経年劣化に強い金属です。

高い意匠性

アルミニウムの形材と板材の組み合わせで複雑な形状も独自の設計で表現できます。

重量が軽い

アルミニウムは鉄や石に比べ比重が低く、建物の床に対し荷重が少なくて済みます。
その為、床の補強など必要なく設置出来ます。

湿気に強い

木に比べて湿気による劣化がないので「ひずみ」や「ねじれ」の変形がありません。
アルミニウムの強みであるアルマイト表面処理により、赤錆の発生は起こりません。

★納骨壇の素材ではアルミニウムが一番多く選ばれています。

UACJ金属加工製の納骨壇が多く採用されている理由

アルミニウム製納骨壇のパイオニアメーカー

当社のルーツは1901年アルミニウム加工を開始した高木アルミニューム製造所まで遡ります。
日本アルミニウム工業株式会社、(株)日本アルミ、(株)ナルコ岩井と社名変更を経て、2016年からUACJ金属加工となります。アルミニウムの加工の歴史は他社に比べ群を抜いております。
寺院向製品は昭和43年(1968年)から滋賀工場にてアルミニウム製納骨壇を生産開始し、半世紀で1万件以上の納骨壇を含む製品を全国にお納めいたしております。

高い生産能力と品質の高さ

UACJ金属加工はUACJグループの一員です。
UACJはアルミニウム圧延材の生産能力が年間100万トンを超える世界でもトップクラスの規模です。
UACJ金属加工の納骨壇は、UACJグループの生産能力とネットワークを生かし、高品質のアルミニウム材と高い加工技術で良質な製品を提供しています。

UACJグループ図

オーダーメイド製作

お客様のニーズをお聞きしてから提案・製作をしております。長年の実績からご要望にあわせて柔軟な個別対応が出来るのでご要望に則した満足度の高い納骨壇を製作いたします。

速やかなサポート体制

納骨壇は地域性が高い商品の為、使用する骨壷のサイズ等、地域性やニーズあった製品を提案できる情報力も重要です。
札幌・東京・名古屋・大阪・福岡の全国5箇所に営業拠点を持つ当社の豊富な経験と情報力でお客様のニーズにお応えします。

Made In Shiga Works

Made In Shiga Works

当社は設計から生産までを滋賀工場で一貫した生産体制を構築しており、UACJグループ内外の厳しい品質基準を満たした製品だけを全国に出荷いたます。

UACJ金属加工の独自技術

美しい表面処理

納骨壇の色調に多く用いられる「ウルシ調」。朱色と黒色の独自調色で深く幽玄的な色合いを醸し出すこの色調は、当社が初めてアルミニウム材で表現しました。

鮮やかな印刷

従来から採用していたシルク印刷だけでなく、2010年代からは、より複雑な絵柄を再現出来るインクジェット印刷を採用しています。アルミ板も絵柄がより美しく仕上がり、劣化が少ない納骨壇専用品を開発しました。

スキウルシ調

「スキウルシ調」は深みがある赤茶色で光沢性を有しております。大谷本廟様納骨壇に採用され、「ウルシ調」とは違う風合いです。
もう一つの特徴が高い耐久性です。屋外に使用しても美しい色を保つことが出来るので弊社では屋外用の寺院用品に多く採用しております。

多彩な意匠

納骨壇に適した特徴を持つアルミニウムですが、様々な異素材(樹脂・木・ガラス・石・ステンレス)を組み合わせることで、多彩な意匠を実現可能です。

特別仕様納骨壇

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